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ゲストのご紹介です 平井 雅さん

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仕事×コミュニティ×プライベート~持続可能な自分を創る~

みなさん、こんにちは!
平井 雅(ひらい ただし)、ニックネームは《ラティーノ》です。
今回、私がみなさんと共有したいテーマは、「仕事×コミュニティ×プライベート 〜持続可能な自分を創る〜」です。生きていく上で必要な仕事や、コミュニティでの活動(ボランティアと社会貢献)、プライベート(家族と自分)のバランスをとりながら、「持続可能な自分を創る」にはどうすればいいのか、を対話を通じて探求します。私のたどってきた経験を簡単にご紹介します。

20代は、自分が本当にやりたいことを探していました。出身は神奈川ですが、バブルの東京に嫌気がさし、音楽が生活に密着する場を体験したくて中南米にバックパッカーの旅に出ました。東京に戻ってからは「ここは自分の住むところではない」と感じ、29歳の時に沖縄へ移住しました。

30代は必死で働きました。沖縄にツテがあったわけではないので、まずはまわりから認めてもらうためにもたくさんの業務量をこなし仕事の質を高めることに集中していました。国際交流、観光、IT、地域おこしなどさまざまな分野の仕事を経験しました。ほとんど家に帰らず、家族には悪いことをしたと反省しています。

40歳になった時に、自分の働き方について考えました。このままのやり方で、どんなに仕事の量をこなしても、自分の時間を割くことでしか収入は増えない。自分の時間には限りがあるし、これじゃあ過労死だな、と思いました。振り返ると、移住して以来の10年間、自分はどれだけ沖縄の人たちに助けてもらったことか。いろいろな人がいろいろな人を紹介して下さり、貴重な人脈ができました。本当に感謝です。この沖縄の社会に恩返しをする仕事はできないだろうか?と考え始めました。

40代は、離島の地域おこしや青少年の国際交流、観光産業の人材育成などの仕事に携わっていました。この時期、ファシリテーションという新しい分野に目覚め、パワフルな社長の下で貴重なノウハウと実践経験を積むことができました。そして、自分はプロのファシリテーターになると決心しました。

48歳で独立しました。ファシリテーター業と研修講師業を始めました。定額収入はなくなりましたが、自分で好きなだけ働く時間を決めることができるようになりました。自分とファシリテーションを安売りしないために、時間単価の低い仕事は断るようにしています。FAJでの活動も本格的にできるようになりました。

今は、今回のテーマである、「仕事×コミュニティ×プライベート」の3つのバランスを取ることを常に心がけています。このことが、自分が「持続的に、自分ならではの」社会貢献をする秘訣だと思っています。もちろん、是が非でも転職やボランティア、移住を推奨しているわけではありません。でも、今だから言えるのは、誰にでもその人なりのパラダイムシフト(当然と思われていた価値観の転換)があるはずで、それを起こすことで生き方は変わるということです。

私も30代の頃は仕事一筋で、ボランティア活動なんて夢にも思いませんでした。いわゆる「社畜」でした。(笑)結局、「生活を安定させなきゃ」という不安を払拭するためにがむしゃらに仕事をすることが自分のバランスを崩していたのだと思います。

さまざまなことが猛スピード変化する今の時代、私が50年かけて見つけたことを、今の人はもっと早くに見つけられるのだと思います。

じゃあ、どうしたらいいのか?
あなたは、何をするのか?そして私は何をするのか。
ぜひ一緒に考えてみましょう。

1965年神奈川県生まれ。一橋大学社会学部卒業、1995年沖縄に移住。
プロフェッショナルファシリテーターとして、ファシリテーション(協働促進)の手法を
活用し、地域おこしや、教育、ビジネス、NPOの運営などさまざまな分野のプロジェクトを
実践的に支援して成果を上げる。
地域おこしでは、沖縄県内離島の島おこしプロジェクトをはじめ、
地域住民と行政の橋渡しをしながら実質的な協働を促進して地域活性化につなげている。
教育分野では、アジア16カ国の高校生が沖縄に3週間滞在する学習・交流プログラムを
通して高校生・大学生の学びを促進して絆を深め、グローバルな人材育成につなげている。
ビジネス分野では、販売促進やWEBマーケティング、商品開発、国際会議・イベントの開催などの
実務的な内容で具体的な結果を出すことを通して、組織開発・人材育成を行っている。
協働促進社代表。日本ファシリテーション協会第5代会長。
国際ファシリテーターズ協会(IAF)会員。
IAF認定プロフェッショナルファシリテーター。
IAFファシリテーションインパクトアワード2015銀賞受賞。